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鍼灸・不妊鍼灸・指圧マッサージ
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2024年5月17日作成
2024年4月の不妊カウンセリング学会にて、元・大阪大学医学部教授、現・大手前大学国際看護学部教授の大橋一友氏による発表内容を元に作成
不整脈による症状
妊娠前に心臓に異常がなくても、妊娠すると周産期心筋症にかかりやすくなると言われております。
原因は不明とされておりますが異形プロゲステロンが関係しているという報告があります。
「周産期心筋症」は、妊娠前には心臓に問題がないため、妊娠してから急性心不全症状(呼吸困難、咳、浮腫、全身倦怠感、動悸、ショック、意識障害など)が起こります。。
不整脈のある女性が妊娠し、周産期心筋症にかかると重症化するリスクが高くなり死亡するケースもあるので、妊娠する前に「循環器科」での不整脈への治療が必要となります。
また妊活を始める際も、婦人科の医師に「不整脈」があることを伝え、循環器科の医師との連携の元に妊活を開始する必要があります。これをプレコンセプションケア( Preconception care )と呼んでおり、日本産婦人科学会での新しいガイドライン「産婦人科診療ガイドライン 産科編2023」に「他科との連携が重要である」と収録されました。
妊活に入る前に適正体重に戻しましょう
BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
以下の計算式からご自分のBMIと適正体重を計算してみてください。
・BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
・適正体重 = (身長m)2 ×22
日本人の場合は
・普通体重:18.5≦BMI<25
・肥満妊婦:BMI≧25 → 妊娠高血圧(※1)、妊娠糖尿病、巨大児、帝王切開
・やせ妊婦:BMI<18.5 → 切迫早産、早産、低出生体重児、胎児発育不全、貧血(※2)
といったリスクがあるので、BMIが適正になるようにしてから、妊活をスタートすることが重要であると産婦人科診療ガイドライン産科編2023では説いております。
※1 妊娠高血圧症候群は全身の臓器障害の原因となり、合併症には子癇発作(母親のけいれんによって母胎共に死亡するケース有)や高血圧による脳出血、心不全、肺水腫、HELLP症候群、常位胎盤早期剥離、胎児発育不全、胎盤機能不全など多岐に渡ります。
※2 重度の貧血になると、血中の酸素不足によって母体や胎児への悪影響として、妊娠高血圧症候群や微弱陣痛、感染症にかかりやすくなる、母体の産後の回復が遅れやすい、母乳が出にくくなることがあります。また胎児への影響も大きく、早産や発育遅延の心配があります。
以前は妊婦の体重増加を神経質に指摘する医師が多かったが、現在はさほどうるさくはなくなりました。現在は妊娠中より妊娠成立時の体重のほうが重要視されています。
妊娠前体格 | BMIkg/m2 | 体重増加 |
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やせ | BMI<18.5 | 12~15㎏まで増えて可 |
普通 | 18.5≦BMI<25 | 10~13㎏まで増えて可 |
肥満(1度) | 25≦BMI<30 | 7~10㎏まで増えて可 |
肥満(2度以上) | BMI≧30 | 個別対応(上限5㎏までが目安) |
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