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股関節痛と鍼灸指圧マッサージ

大腿骨頚部骨折や重篤な変形、大腿骨頭壊死などがない場合には、股関節周囲の筋肉の緊張や筋膜の癒着などによって股関節に痛みを感じるケースが多くあります。また上半身の体重が股関節周囲に乗って負担が増すため、股関節をひどく痛めた場合に、自然にはなかなか治りにくい部位でもあります。

大腰筋と腸骨筋が合流して腸腰筋となります

大腿骨上部

股関節の前面が痛い場合

特に多いのは腸骨筋(ちょうこつきん)・大腰筋(だいようきん)やそれらが合流した腸腰筋(ちょうようきん)の筋緊張でこれらは右の図の通り、股関節の前面を走行する筋肉であるため、腸骨筋と大腰筋の間には大腿神経という股関節前面や大腿部の前面を走行する神経が通っているので、股関節の前面に痛みが走ります。大腰筋が緊張することで腰椎が前方に引っ張られて反り腰が強くなり、腰椎の関節が狭くなって生じるタイプの腰痛を引き起こすこともしばしばあります。

また腸骨筋は大腿骨頭(だいたいこっとう)の前面をダイレクトに走行するため、腸骨筋の筋膜と大腿骨頭の癒着によって大腿前面の痛みが生じることも知られております。

腸骨筋は骨盤の中の容積の約1/3を占めており、この筋肉と腸が筋膜によって連結もしているそうで、腸骨筋の緊張が筋膜を介して腸の蠕動運動を邪魔して便秘になる方もいらっしゃいます。

鍼灸や指圧マッサージでは、腸骨筋・大腰筋・腸腰筋に対して、腰や股関節前面から硬くなっているところを狙います。

ツボでいうと「衝門(しょうもん)」「五枢(ごすう)」

腰椎横突起上のツボである「脾兪(ひゆ)~関元兪(かんげんゆ)」

などが挙げられます。

指圧マッサージで骨盤の中の腸骨筋自体を刺激するのは無理があるので、長い鍼を使うほうが圧倒的に有利ですが、大腿骨頭と腸骨筋の筋膜の癒着を剥がすには、筋膜リリースや関節運動のほうが圧倒的に効率が良いので指圧マッサージといった手技療法を併用するのが一番です。

外閉鎖筋の筋緊張ではこの筋肉を貫通する閉鎖神経に痛みが生じます。

股関節の内側が痛い場合①

外閉鎖筋は股関節を開脚する動作を繰り返すことによって筋肉が疲労して硬くなったり、または、サッカーやゴルフのスイングなどで外閉鎖筋が瞬間的に強く引っ張られるような動作(股関節を外に開くような動作)によって外閉鎖筋の肉離れを起こしている場合も見受けます。

また上述の腸骨筋・大腰筋がすぐ近くを走行しているので、腸骨筋や大腰筋へのアプローチを行ってしまい、鍼灸指圧マッサージの効果がイマイチということがありますので、しっかりとした鑑別が必要です。

部位的には恥部に近いので指圧やマッサージで反復して触られるのに患者さんが抵抗感を感じるかと思いますので、長い鍼を使う施術のほうがスマートかと思います。肉離れの場合には指圧マッサージを避けて、鍼治療を複数回行います。鍼に100Hzの低周波通電を行うのが除痛には効果的です。

ツボでいうと「陰簾(いんれん)」「衝門(しょうもん)」辺りで硬結や圧痛を探します。

長内転筋

股関節の内側が痛い場合②

長内転筋は股を閉じるための筋肉ですが、乗馬などこの動作が多い方は長内転筋に筋疲労が溜まって硬くなってしまいます。

恥骨結合部から大腿骨にかけて走行する筋肉でありますが、比較的大きな筋肉なので指圧マッサージも良いですし、恥部に近いところで痛みを感じている場合は、指圧マッサージで反復して触られることに抵抗感を感じる場合も有り得るでしょうから、その場合には鍼での施術がスマートでしょう。

 

長内転筋と骨盤の結合部に鍼をしますが、該当するツボがないので、恥骨結合部に鍼先を当てるのが効果的です。

 

左右の恥骨の間に軟骨があり、恥骨と軟骨の間の隙間に鍼先を当てます

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