痛みを感じる知覚神経（感覚神経）が硬くなった筋肉に締め付けられたり、炎症などよって神経そのものにダメージが加わると、その神経の走行に沿って神経痛が生じます。

そこで、ダメージを受けた神経を修復させるべくビタミンB12製剤、炎症を鎮めるべく消炎鎮痛剤などが処方されても全く効果が無いことを我々は多々経験しております。

知覚神経（感覚神経）は全身に分布するので、神経痛は全身のどこにでも起こり得ますが、最新の研究（筋筋膜性疼痛症候群・MPS）の考え方では、一般に筋肉のコリと呼ばれる筋膜の重層や癒着などによって起きる「筋膜由来の痛み」が有るということがわかってきており、こういったケースでは鎮痛剤を服用しても除痛出来ず、むしろ鍼灸や指圧マッサージで筋膜の癒着を剥がして、筋肉のコリを解消するほうが即効的にしかも安価に除痛することが出来ます。

その代表格が「肋間神経痛」や「坐骨神経痛」で、近い将来、「肋間神経痛」という病名が無くなるなんてことも起こるかも知れません。